Lions Data Lab

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「やらかし」エラーをざっと集計してみた。

どうも、LDLです。

 

毎度おなじみ、月末ギリギリの更新です。9月は色々とあってX(旧Twitter)の更新も滞りがちでしたが、こちらも9/30に慌てて書いております。

 

というわけでサクッといきますが、今回はいわゆる「やらかし」エラーを集計してみた、という内容です。なぜこれをテーマにしたかは、私のフォロワーの方であればだいたい察しはつくかと思います。

 

ただ最初にことわっておきますが、この記事は決して特定の選手のエラーについて揶揄するような意図はありません。これまで色々と考えてきた指標と同じで、「実際どうなの?」というのを印象を排して評価するためのものです。

 

(といっても前述の通り時間がなく準備不足なので十分な分析はできていないので、タイトルに「ざっと」と入れて予防線を張ってはいますが…)

 

いち西武ファンとしては、いわゆる「やらかす」選手といわれてパッと思い浮かぶのは(申し訳ありませんが)OBの原さんに、現役だと山野辺さんや今季打撃開眼した佐藤龍世さんあたりですが、「これって結局印象にすぎないよな」っていうのが今回の記事の発端です。

 

それをしっかり集計しつつトレースしていくことで、「やらかす」選手というのは本当に存在するのかを検証できればなと思った次第です。一般的に勝負強さを表すと思われがちな得点圏打率のように年度間相関が低ければ、その存在は否定されるというわけです。

 

それではいってみましょう。

 

 

やらかしの定義

まず「やらかし」の定義についてご説明します。

 

これは恐らく人によって千差万別だと思いますが、まずわかりやすく思い浮かぶのはタイムリーエラーですよね。

 

その他、終盤の勝負所でのエラーという方もいらっしゃるかと思いますが、私が思うに「失点に結びついたエラー」こそ印象に残りやすく、それが多い選手ほど「やらかす」と思われているような気がしています。

 

異論は全然認めますが、とりあえず以下ではシンプルにそれを集計していきます。

 

集計方法

続いて具体的な集計方法をご説明します。

 

2023年7月9日 オリックス・バファローズvs.埼玉西武ライオンズ 一球速報 - プロ野球 - スポーツナビ

 

画像は、件の龍世さんがタイムリーを放つもタイムリーエラーを2回も喫してしまったあの試合の一球速報になります。

 

私のデータベースは基本的にスポナビさんの情報から構成されており、1アクションごとに上端の白い枠のテキスト「三エラー +1点 …」を記録しているので、ここを起点として、エラーをした瞬間からイニングが完了するまでに失点した場合を「やらかし」として定義したいと思います。

 

厳密にやるのであれば、その守備をしっかり完遂した場合と比較しての失点のみをカウントすべきではある(例えば、先頭打者をエラーで出塁させたのち、次の打者にHRを打たれてもエラーは失点の有無に直接的には関係していない)のですが、残念ながら私のデータベースはそこまで細かい分析をできる作りにはなっていないため、とりあえずこの定義で集計していく点はご理解いただいたうえで以下読み進めてください。

 

集計結果とまとめ

2023/9/29時点のレギュラーシーズンのデータにおいて、両リーグの失策数上位10位前後を対象とし、上記の定義に基づく「やらかし」の回数と失点を集計してみました。

 

一応二つの指標を作ってまして、一つはやらかした回数を失策数で除した「やらかし率」、もう一つはやらかし後の失点をやらかした回数で除した「やらかしあたりの失点」です。それらの集計結果はこちらになります。

うーん。

龍世さん、やはりというか、今季は印象通りでしたね…。

 

前述の通り、簡単な集計ゆえ直接的にこれらの選手のエラーが全て失点に結びついているわけではないと思いますが、それにしても確率が高すぎますね。来季も集計してみて、単純な失策数はもちろんのこと、この指標が劇的に改善されることを願います。

 

一方、意外なのは言わずと知れた球界を代表する守備職人の我らが源田キャプテンで、率・失点ともに上位となってしまいました。

 

今季もライオンズファンのみならず、侍JAPANも十分なくらいその華麗な守備に助けられてきましたが、冷静になってみると過労が祟ったのかやや精彩を欠くミスもちらほらあったような。それでも私としては源田さんに対し「やらかす」印象なんて一切ないわけで、もしかしたら過去の圧倒的な実績によるバイアスはかかってしまっているかもしれませんね。

 

それに率といっても見ての通りサンプル数が少なすぎるので、あくまで参考として受け止めていただきつつ、印象と実態の違いで面白い発見があれば幸いです。

 

駆け足になりましたが今回は以上です。

 

次回はレギュラーシーズンも完了しているので、その総括か、ドラフトの記事のいずれかをお送りしたいと考えております。

 

では、今後ともよろしくお願いします!