先発投手のギアチェンジ探求(前編)
どうも、LDLです。
開幕から2戦、昨季を引きずるような試合を見せられXの方ではやや強めの投稿をしてしまいましたが、3戦目にようやく完勝できましたね。今季もどうぞよろしくお願いします。
さて、今回取り上げるテーマは「投手のギアチェンジ」になります。オフに海を渡った元エース・今井投手の代名詞ですね。本来なら今井投手のMLB行きが決まったあたりに投稿できればよかったのですが…完全に旬を逃しましたね笑
開幕3戦目で見事な完封勝利を挙げた平良投手なんかもピンチで露骨にギアを入れる投手という印象で、この試合ではストレートの平均球速が約153キロながら、最終回にMAXとなる156キロを叩き出し度肝を抜いてくれました。ということで、この記事を上げるなら今日(3/29)かな、と思った次第です。
肝心の内容はといいますと、先発投手が「いつ」「どんなときに」「どれくらい」ギアが変わるのかを定量的に評価する、といったものです。なんとなく感覚としては持っているものの、それを具体的な数値として評価してやると果たしてどうなるのか?
前編では使用する指標の考え方・計算方法、そちらに基づく状況ごとのギアの入れ方を西武のスターターや各ライバルチームの主力投手を対象としてご紹介します。
それではいってみましょう。
指標の設定
まずは指標の考え方をご説明します。
我々ファンが、試合を観ていて「ギアが上がった」と感じるのはどんなときかといえば、シンプルに球速が上がったときですよね。今井投手の場合、試合を通して常時150キロ前後だったりしても勝負どころでは150キロ台後半を連発するのでそのインパクトは強烈なものでした。
よって、ストレートの球速をベースにして、球速が上がったときを「ギアチェンジした」ととらえることに異論はないかと思いますが、この数値を全試合いっしょくたにして評価するわけにはいきません。なぜなら、過去の記事で詳細をお示しした通り、球場ごとに球速表示の傾向に差があるためです。
同じ150キロであっても、球速が出やすい球場ではローギアで出てしまうこともあれば、球速が出にくい球場ではトップギアでやっと、ということもあるわけですね。150キロ投手が珍しくない昨今ですが、県営大宮なんかではあまり出なかったりしますしね。ギアチェンジの探求ですから、ここはもう少し精査しないといけません。
ということで、まず「球場によるガン(計測器)の違い」という変数をなくしてやるべく、試合ごとに基準を設けてあげます。基準より上がっていれば、「ギアチェンジした」というわけです。わかりやすいですね。
基準は「最も低い球速」「最も多く記録された球速」「平均球速」などいくつかパターンが考えられますが、どれが適正かを細かく追究すると長くなりますし主題でもないので、ここはわかりやすく「平均球速」とさせていただきます。各ストレートの球速を試合を通した全ストレートの平均球速で割ってあげることで、1.0を基準とした正規化球速Snに変換してあげます。

さきほどの例示では、球速の出やすい球場において平均150キロだった試合で150キロを出した場合のSnは150/150=1.0、球速の出にくい球場において平均145キロだった試合で150キロを出した場合のSnは150/145≒1.034となります。こうして比較することで、同じ150キロでも後者の方がギアが上がっていることがわかるわけですね。
また、同じ球場でも試合ごとに投手の調子も異なるわけですから、やはり試合単位で基準を設けるのが合理的と言えるでしょう。
球数ごとの変化
さて、このように設定したSnですが、取り扱ううえで一つ注意しなければならないことがあります。それは球数です。
このSnという指標は前述の通り1試合通してのストレートの平均球速を基準とするわけですが、球数が少ない序盤と球数が嵩んだ終盤では投手のスタミナ残量も異なってくるので、ギアチェンジのトリガーになりうるピンチの有無にかかわらず、スタミナに余裕のある前半は高め、疲れの出る後半は低めに出ることが予想されます。
なので、それがどの程度のものなのかを、横軸は球数を10球おきに、縦軸にはSnを設定した折れ線グラフにして可視化してみましょう。
パリーグ・ライバル5球団の主力先発投手
まずはパのライバル5球団の主力先発のデータです。サンプルとなるイニング数が多いことを前提として、私の独断と偏見で選んでおります。また、Snは2025年シーズンの登板全試合を対象として、同じ球数ごとの平均値を採用しております。

グラフから、スタミナ十分の序盤は球速が高めで、スタミナを消耗するごとに少しずつ低下していく様子が見てとれますね。投手ごとに個人差はあるものの、概ね同様の傾向です。
興味深いのは70球~100球あたりで下げ止まるものの、降板直前はグッと上がるところですね。これは球数の推移から「この回まで」とベンチ・本人ともに終わりが見えて、最後の力を惜しみなく出し切れるのが要因かなと推察しております。さらに、(この時点では未検証ですが)疲れゆえにピンチを招きやすいうえ、終盤ほど失点の重みが増すことから力も入りやすいのかなと思いますね。比較的解釈のしやすいデータとなりました。
西武の先発
続いては、私の贔屓球団である西武の先発陣です。サンプル確保のため、対象は2025年シーズンで100イニング以上投げた4名を選定しました。そのデータがこちら。

ほぼ揃っていた他球団のものと比較すると、かなり個性豊かですね笑
特に一人、明らかにおかしい人がいますね?
そう、髙橋光成投手です。
他球団の主力先発は投げるほどにスタミナを消耗し球速が徐々に低下していきましたが、髙橋光成投手だけ逆に尻上りに球速が上がっています。確かに彼は、序盤不安定ながら中盤以降は立ち直り、終わってみればしっかり試合を作っていた、なんてケースが多かった印象ですが…まさかの結果でしたね。
一方、今井投手やナベU投手は他の投手とほぼ同様の傾向で、レンジが±0.005程度と比較的イニングに影響されず出力が安定しているのが見てとれます。
悪い意味で目立つのが隅田投手で、序盤は1.01と高出力ながらゴリゴリ数値が低下していき、下限が約0.99、±0.01と非常に振れ幅が大きいです。終盤は序盤より2%減、平均150キロであれば3キロも低下していることになります。140球のところは急激に盛り返してますが、サンプルが少ない特異値と考えると、80球以降はほぼ持ち直すことなく低空飛行が続いてしまっているので、今季はもう少し上手くペース配分をすることで安定して長いイニングを投げられると良いですね。
というわけで、投手ごとに個人差はあれど概ね球数に応じて疲労が蓄積し、球速が落ちていく傾向が可視化できました。よって、本題となる「ピンチでのギアチェンジ」を正確に評価するには球数も変数として織り込む必要がありそうです。
短いですが、前編は以上です。
全部やってしまうと毎回書きすぎて読んでて疲れるカロリー重めの記事になってしまうので、今後新しいことをやるときは小分けにして読み味を軽くしつつ、記事数も稼ぎたいと思います笑
次回は、今回取り扱った指標と球数ごとの数値の変化を踏まえたうえで、「塁上(走者)」「アウトカウント」といった状況に応じて数値がどう変わるかを分析し、ご紹介したいと思います。よかったら、今回ピックアップした投手がどんなデータになるのか、予想してみてください!
それではまた。
【2025年8月】マンスリー・リリーバーズ・レポート
どうも、LDLです。
レギュラーシーズンの月次更新は、昨年から始めたマンスリー・リリーバーズ・レポートになります。Xで試合後に不定期で投稿している、先発投手の投球データのリリーフ版になります。文字数制限がないので、寸評も気持ち多めです!
今回取り上げる投手はこちら。
8月に5イニング以上投げたリリーバーを対象として、背番号順にご紹介していきます。
それでは早速いってみましょう。
糸川 亮太
【成績】
8回 被安打5 奪三振8 与四球1 防御率2.25 K/BB8.00 WHIP0.75
0勝 0敗 0H 0S
【投球内容】

【寸評】😀
シーズン終盤、ようやく巡って来たチャンスをガッチリ掴む好成績!
ファームでも腐らず虎視眈々と磨いてきたシンカーはキレ味抜群で、ベルトより上に浮くことがほぼなく制球も上々。8イニングで2球に1球の頻度で使ったにもかかわらず被安打0は大したものです。その甲斐あってゴロアウトが多く、イニングと同数の奪三振も奪うなどリスクの低い投球は首脳陣にもかなり好印象を与えているのではないでしょうか。おまけにエース・今井投手にも伝授するなどチームへの貢献度は大です。ようやっとる。
一方、通常なら軸とすべきストレートは、半分がボールだったり甘いコースで一発を浴びたりともう一つのデキ。いきなり球威は上げられないでしょうけど、強力なシンカーをより活かすためにももう少し制球に気を付けたいところでしょうか。
甲斐野 央
【成績】
10.1回 被安打6 奪三振6 与四球2 防御率1.74 K/BB3.00 WHIP0.77
0勝 0敗 8H 0S
【投球内容】

【寸評】😀
10イニング以上を消化しながらも前月に続いて安定感のある投球を披露し、勝ちパの一角として十分に責任を果たしました。
決め球のフォークが冴え、空振りの多さに加えボールの割合も2割以下と非常に少なく、ほぼ無駄なく機能していたのが好投の要因でしょうか。
逆に言えば、これほどの圧倒的な決め球を持ちながら奪三振6は少々寂しく、やはりフォークと対になるストレートがもう一つですね。平均で155程度のスピードがあるのだからなおさら気になってしまいます。特に対左は利き手側高めに抜ける、見せ球にもならない無駄な球が目立つので、それを減らしてより高みを目指してほしいところ。
山田 陽翔
【成績】
10回 被安打12 奪三振5 与四球3 防御率4.50 K/BB1.67 WHIP1.50
1勝 1敗 5HP 0S
【投球内容】

【寸評】😵
8月は二桁イニングを消化し気付けばチーム3位タイの39試合登板で、さすがにお疲れか成績は下降してしまいました。
ただ多彩な球種を駆使してゴロを打たせる投球は変わらずできてますし、空振りが極端に減っているわけでもなくやや下振れ感もあるので、個人的にはそこまで心配はしていません。対左はやや相手に上手く打たれてる面もありますしね。
一方対右は高めに浮いた球を悉く痛打されるなど打たれるべくして打たれてるところもあり、球威で勝負するタイプではないがゆえにここは改善したいところ。残すところあと1か月、なんとかもうひと踏ん張りして防御率1点台でゴールしてほしいですね。
と書いていた矢先にグラスラ被弾で防御率が2点台に…。
打たれるべくして打たれた球なので、いったんリフレッシュも考えた方が良い…かも?
ウィンゲンター
【成績】
10.2回 被安打8 奪三振14 与四球6 防御率1.69 K/BB2.33 WHIP1.31
0勝 0敗 8H 0S
【投球内容】

【寸評】😊
8月も10イニング以上を消化し8Hを挙げるなど、大車輪の活躍。
対右でスラが相当警戒されているのか空振りは以前ほど奪えなかったものの、それでいてO-Swing%3割越えでトータルの奪三振はイニングを大きく上回る14と持ち味は健在です。
ストレートも変わらず球威はあるものの、中途半端な高さにいったものを悉く打たれているので、細かい制球とは言わずとも高低だけは間違わず投げられると良いですね。他にはもったいない暴投も目立ちましたが、こればかりは彼の持ち味である荒々しさと表裏一体なので、目をつむって今後も力でねじ伏せていくしかないでしょうか。
黒木 優太
【成績】
7.2回 被安打7 奪三振10 与四球1 防御率1.17 K/BB10.00 WHIP1.04
0勝 0敗 1H 0S
【投球内容】

【寸評】😀
7月のカムバックからさらなる逆襲となる好投を披露。
左右ともにZone%50超えとゾーンで勝負できつつ、O-Swing%も上々で抑えるべくして抑えていたと思います。特に決め球のフォークがキレ、精度ともに高くイニング数を大きく上回る10奪三振も納得のデキです。
ただ他の投手と同様、中途半端な高さのストレートはきっちり捉えられてしまっているので、高さは間違えずよりメリハリのある投球をしていきたいですね。リリーフで平均150キロ弱では決して剛速球と言えないのが現代野球ですから、さらなる信頼を得るには緻密な制球が求められます。
中村 祐太
【成績】
10.2回 被安打6 奪三振8 与四球6 防御率1.69 K/BB1.33 WHIP1.13
0勝 2敗 0H 0S
【投球内容】

【寸評】😐
7月に続いて、便利屋枠として立派に10イニング以上を消化し、まずまずの成績も残せました。
ただ内容的にはやや下降気味で、決め球のスラをはじめ思うように空振りを奪えず、多くの指標が低下してしまいました。ボール球を振ってもらえないと必然的にカウントも悪くなりがちですし、10回で与四球6は多すぎます。
さらに7月はある程度外角中心にまとまっていた制球がバラつき、アウトも一転してフライが増え、一発も浴びるなど良くない要素がかなり多いです。
現状、リリーフ陣における序列がほぼ同格と見られる黒木投手が結果を残しているだけに、残り1か月、負けずに踏ん張ってほしいところです。
平良 海馬
【成績】
10回 被安打11 奪三振11 与四球4 防御率2.70 K/BB2.75 WHIP1.50
1勝 0敗 3HP 5S
【投球内容】

【寸評】😔
完璧すぎた7月からやや内容は落ちますが、クローザーとして最低限の結果は残せたかと思います。しかし彼の能力を考えれば正直物足りない。
気になるのは対左のフォークで、以前は「投げれば半分は空振り」というような無双状態の時期もあったボールですから、ある程度低めに落としたうえでこれだけ見極められてしまうのは不安要素です。
また、上下左右の投げ分けが持ち味であることは以前からお伝えしておりますが、対右でスラ系を外に投げ切れていないのも気になりますね。内角を突いているわけではないので、いくら平良投手といえど真ん中に入れば打たれます。
同数の4四球を与えた4月と同様、与四球が多い月は必然的に失点も多くなっている(月間防御率2.89)ので、9月はそこを改善して気持ちよくシーズンを締めくくりたいですね。
浜屋 将太
【成績】
5.1回 被安打7 奪三振7 与四球3 防御率6.75 K/BB2.33 WHIP1.88
0勝 0敗 0H 0S
【投球内容】😔

【寸評】
悲願の支配下復帰を果たした翌月ですが、良いときと悪いときがハッキリ分かれるほろ苦いカムバックに。
仕事場である対左は多彩な球種を操りながらも外中心に制球がまとまっておりまずまずではありますが、対右は内を突けず持ち味とすべきクロスファイアが影を潜め、甘いコースを簡単に弾き返されてしまっています。球威が上がったとはいえそれが武器という投手ではありませんから、より丁寧かつ果敢にコースを突いていってほしいですね。5.1回で7奪三振を奪ったボールを信じて投げ込みましょう。
また、炎上したのは1試合だけなので、当然見限るには早計です。シーズンも残りわずかですが、支配下レース最後の1枠を争い、今も腐らずファームで頑張っている宮澤投手に恥じないピッチングを披露してほしいですね。
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いかがでしたでしょうか。
8月はただでさえ暑いのに10イニング越えの投手も複数出るなど、リリーフ陣にとってかなりしんどい月になりましたが、ファームで研鑽を積んだニューカマーの台頭もありよくしのいだと思います。
CS進出に向けて苦しい戦いは続きますが、この9月こそ打線爆発で頑張ったリリーフ陣を休ませ、労ってあげてほしいですね。まだまだ諦めるには早いですよ!
それでは。
【2025年7月】マンスリー・リリーバーズ・レポート
どうも、LDLです。
レギュラーシーズンの月次更新は、昨年から始めたマンスリー・リリーバーズ・レポートになります。Xで試合後に不定期で投稿している、先発投手の投球データのリリーフ版になります。文字数制限がないので、寸評も気持ち多めです!
今回取り上げる投手はこちら。
7月に5イニング以上投げたリリーバーを対象として、背番号順にご紹介していきます。
それでは早速いってみましょう。
田村 伊知郎
【成績】
11.2回 被安打11 奪三振8 与四球4 防御率3.86 K/BB2.00 WHIP1.29
0勝 1敗 1H 0S
【投球内容】

【寸評】
今井投手をはじめ先発陣が軒並み調子を落とし、11.2回を消化した点はまず賞賛されるべきでしょう。しかし、元々力投派で長いイニングを消化するタイプでないこともあり、成績は悪化してしまいました。
前月と同様にどの球種でもそれなりに空振りは奪えており、Zone%5割超、O-Swing%3割程度と内容自体はまずまずなのですが、気になるとすれば制球で、高めの抜け球がかなり増えてしまっています。
投げっぷりは良くとも球威で勝負するタイプではありませんから、疲れが出てくる時期ではありますが、気迫は押し出しつつより丁寧な投球を心掛け巻き返してほしいですね。
山田 翔陽
【成績】
7.1回 被安打4 奪三振8 与四球3 防御率0.00 K/BB2.67 WHIP0.95
0勝 0敗 1H 1S
【投球内容】

【寸評】
2か月連続で防御率0.00を記録する抜群の安定感で、すっかり勝ちパの1員としての地位を確立しました。
もちろん内容も伴っており、イニング以上の奪三振にゴロアウトも多めと、持ち味であるリスクの低いピッチングを前月から継続。とても高卒間もない投手とは思えませんね。
改善点はシュート系のボール率が左右ともに5割超と高いところ。左右の揺さぶりも武器の一つゆえ一概に無駄球とは言えないものの、与四球3つ全てこの球種ということもあり制球は修正したいところです。
羽田 慎之介
【成績】
8.1回 被安打5 奪三振12 与四球6 防御率1.08 K/BB2.00 WHIP1.32
0勝 0敗 1H 0S
【投球内容】

【寸評】
勝ちゲームが極端に少なかったこともあり、自己最多の月間8.1回を任され、期待に応える成績を残しました。2死球のあの試合はご愛敬…。
これまで被打率3割超と苦手にしていた対右が素晴らしく、見ての通り高めの抜け球が少なくある程度低めに集め、特にスラが泣き所のインローに決まっており、空振り率も30%と破格の数値を叩き出しました。被安打わずか1と克服の兆しを見せています。
一方対左は今ひとつで、制球がバラつき自慢のストレートでは空振りを一つも奪えなかったばかりか、甘く入ったところをきっちり打たれてしまっています。彼の球速やロークォーター気味のフォームを考えれば普通なら考えにくい結果なので、この点を見つめ直して更なる信頼を得ていってほしいですね。
ウィンゲンター
【成績】
5.1回 被安打0 奪三振10 与四球2 防御率0.00 K/BB5.00 WHIP0.38
0勝 0敗 4HP 0S
【投球内容】

【寸評】
打線の絶不調により出番が大幅に減り余力があったためか、文句つけようのない圧倒的な成績を残しました。
元々球種が少ないのもあり、もはや「ストレートすごい」「スライダーすごい」しか書くことないのですが、面白いのは対右のフロントドア(内角のボールからストライクに入る変化球)で2つみのさんを奪っている点。
元々ストレートがシュート気味に入ってくるがゆえ、右打者からしたら内角は怖くて腰が引けるでしょうし、外スラに対する警戒が強まっている今、新たなコマンドとして加えられると投球により幅が出そうです。
佐々木 健
【成績】
6.1回 被安打8 奪三振4 与四球2 防御率8.53 K/BB2.00 WHIP1.58
0勝 1敗 0H 0S
【投球内容】

【寸評】
6月の好成績からの期待を大きく裏切る成績ダウン
といっても何度も炎上したというよりはイマイチ安定感に欠ける印象で、気になるのはツーシームの制球がアバウトで真ん中に入ったところを痛打されている点と、対左で内角をいくらか突いているのに簡単に外目を踏み込まれている点でしょうか。
それでもゴロが多い点は一発のリスクを下げるという観点では素晴らしいので、とにかく雑にならず1球1球丁寧に投げていってほしいです。
黒木 優太
【成績】
7.2回 被安打3 奪三振8 与四球4 防御率2.35 K/BB2.00 WHIP0.91
0勝 0敗 1H 0S
【投球内容】

【寸評】
4月以来のカムバックとなりましたが、便利屋としてはまずまずの好成績で貢献してくれました。
ゴロアウトが多く奪三振数もイニング数を上回るなど、リスクの低い投球が目を引きます。決め球もしっかり確立できており、対左の外角・低めへの制球も見事。もう少し内を突いても、とは思いますが…。
一方で7.2回で与四球4は多く、特に3つを占める対左ではストレートのボール率が高くなってしまっているので、そこで安定してカウントを取れるようになれば成績もついてくるはずです。
中村 祐太
【成績】
7回 被安打6 奪三振5 与四球1 防御率1.29 K/BB5.00 WHIP1.00
0勝 0敗 0H 0S
【投球内容】

【寸評】
こちらも黒木投手同様、ファームから這い上がり便利屋枠としては十分すぎる好成績を残してくれました。
軸になるスラが一級品で、対左では空振りを奪える決め球の一つに、対右では逆球がほぼなくしっかりコースに集める見事な性能。他の球種も含め、ビックリするようなボールこそないものの、打てそうで打てない絶妙なところに投げ切りO-Swing%は3割台中盤と本格派のような数値に。与四球1も見事です。
まだ勝ちパというイメージこそ湧かないものの、投球のまとまりという点においては私の中では山田投手と並んでリリーフ陣随一だと感じましたし、このチャンスを逃さず1軍に定着してほしいところです。
平良 海馬
【成績】
6回 被安打4 奪三振8 与四球0 防御率0.00 K/BB- WHIP0.67
1勝 0敗 1HP 2S
【投球内容】

こちらもウィング投手と同様、チームの不調により余力十分で圧倒的な成績を残してくれました。与四球も0と素晴らしすぎてあまり語ることはないです。
特に対右が圧巻で、切れ味抜群のストレートとスラ系で押し切るまさにクローザーといったパワーピッチを披露。制球面においても、ストレートは高め、スラ系は外めにある程度集め空振りを量産しました。
勝ちパは7月で十分休めたはずなので、彼らの出番がもっと増えるよう打線は奮起を。
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いかがでしたでしょうか。
打線が昨季をなぞるようなどん底でリードする展開が少なく、勝ちパの登板機会も限られた中にあって、逆に登板機会を増やした黒木投手や中村投手の頑張りが目立つ月になったかなと思います。片や戦力外、片や現役ドラフトで入団した選手で、彼らの活躍は多くの選手の励みになると思いますので、秋まで1軍で活躍し続けられると良いですね。
また、一度育成落ちで辛酸をなめさせられながらも、熾烈な支配下レースをギリギリ勝ち抜いた浜屋投手のリベンジも期待したいところです。(早速打たれましたが…)
それではまた。
【2025年6月】マンスリー・リリーバーズ・レポート
どうも、LDLです。
レギュラーシーズンの月次更新は、昨年から始めたマンスリー・リリーバーズ・レポートになります。Xで試合後に不定期で投稿している、先発投手の投球データのリリーフ版になります。文字数制限がないので、寸評も気持ち多めです!
今回取り上げる投手はこちら。
6月に5イニング以上投げたリリーバーを対象として、背番号順にご紹介していきます。
それでは早速いってみましょう。
田村 伊知郎
【成績】
6回 被安打2 奪三振5 与四球1 防御率1.50 K/BB5.00 WHIP0.50
0勝 0敗 0H 0S
【投球内容】

【寸評】
勝ちパとはいかないまでも任された場面でしっかり期待に応え、かなりの好成績を残しました。
特に対右は圧巻で、主要3球種全てでバンバン空振りを誘い、被安打0と文句ナシの内容。Zone%5割超でO-Swing%も4割超ですから内容も伴い、抑えるべくして抑えた内容と言ってよいでしょう。
対左も悪くはないですが、不用意など真ん中で一発を浴びたのは気になる点で、対右でもフライアウトが多かったので勝ちパ入りを狙ううえではやや不安要素。持ち味の気迫は全面に押し出しつつも、丁寧な投球を心掛けたいですね。
甲斐野 央
【成績】
7.1回 被安打10 奪三振3 与四球4 防御率9.82 K/BB0.75 WHIP1.91
1勝 2敗 6HP 0S
【投球内容】

【寸評】
5月の圧倒的な好成績から暗転、立て続けに炎上し防御率を一気に悪化させてしまいました。
前月は速球は高め、落ち球は低めと高低差を活かしたメリハリのある投球ができていたのが、6月は制球が甘く中途半端な高さにいったボールを悉く弾き返されているのがわかります。対左も相変わらず無駄なボールが目立ちますね。
制球で勝負するタイプではないはずですし、これだけのスピードボールがあるわけですから、7月は5月と同様に自信をもって高低で大胆に攻めるピッチングを取り戻してほしいですね。
山田 翔陽
【成績】
6.1回 被安打5 奪三振3 与四球3 防御率0.00 K/BB1.00 WHIP1.26
0勝 0敗 3HP 0S
【投球内容】

【寸評】
先月に引き続き防御率0.00と好成績をマークし、7/4のホークス戦では1-0の競った場面を任されるなど、すっかり勝ちパターンの一角に組み込まれました。
右グラフの茶色部分の多さから一目瞭然の通りやはりゴロが圧倒的に多く、それも左右ともに外中心ながら全て引っ張らせるなど、もはやベテランの風格すら漂う魔術師のような投球術は見事の一言。
右に比べてやや苦手な対左でもう少し内を突けるとさらに投球の幅が拡がるはず。この先も本当に楽しみな投手です。
ウィンゲンター
【成績】
6.1回 被安打2 奪三振10 与四球4 防御率2.84 K/BB2.50 WHIP0.95
1勝 1敗 6HP 0S
【投球内容】

【寸評】
5月とほぼ同じ防御率ながら指標が彼の力を考えるとイマイチで、やや不完全燃焼な成績に。
相変わらず被打率が1割を切る対右は被安打0と制圧的な内容ですが、苦手とする対左は被安打2がともに本塁打、与四球も3と精彩を欠きました。
外角に無駄なボールが多く修正したいところですが、決して制球の良い投手ではないですし、甲斐野投手と同じシュート気味の球質ゆえ不用意に内角を突こうとすると真ん中に入る危険があるため、課題解決は一筋縄ではいかなそうです。
ただシーズン中の下手なテコ入れも現実的ではないので、指標は良好だった前月のように速球はなるべくアウトハイを突いて、宝刀スライダーやたまに投げるチェンジアップをより活かす配球にすると良いかもしれません。
佐々木 健
【成績】
6回 被安打4 奪三振3 与四球1 防御率1.50 K/BB3.00 WHIP0.83
0勝 1敗 1HP 0S
【投球内容】

【寸評】
左腕リリーフ一番手のサトシュンさんと入れ替わりに近い形でカムバックを果たした6月、まずまず期待に応える内容でした。
左相手にこれだけ内角を突ける左腕は貴重で、さらに多彩な球種を駆使しながらもZone%50超というのも良いですね。ただしゾーン内の制球は極めてアバウトで、もう少し厳しいところでカウントを取れないと一発長打を浴びるリスクも高まりますし、リリーフとして盤石の信頼は築けません。
実際、7/2のオリ戦では延長戦を任されるも甘いところに投げまくり一発含む連打を浴びてKOされてしまったので、制球ミスが命取りになるのは肌で感じたはず。次の登板ではしっかり抑えたので、この先どう反省を活かしていくか、注目です。
E.ラミレス
【成績】
6.2回 被安打6 奪三振9 与四球3 防御率0.00 K/BB3.00 WHIP1.35
1勝 0敗 3HP 0S
【投球内容】

【寸評】
5月に続けて防御率0.00を記録し、イニングも伸ばすなど着実に信頼を獲得しています。
ただ内容的には制球面で前月には及ばず、高低のメリハリがなく中途半端な高さに行ったボールを打たれたり、余計な四球を出すこともチラホラ。ただどの球種も左右問わずしっかり空振りを奪うキレを備えているので、トータルで見ればこの先も大崩れすることはなさそうです。
残念ながら離脱してしまいましたが、リリーフ陣もしんどくなってきたので一刻も早くカムバックしてほしいですね。
平良 海馬
【成績】
10回 被安打5 奪三振11 与四球1 防御率0.00 K/BB11.0 WHIP0.60
1勝 0敗 1HP 8S
【投球内容】

【寸評】
6月になってようやくエンジンがかかり、彼らしい圧巻の成績を残しました。
これまでご紹介してきた、彼の持ち味である「上下左右の投げ分け」がこれまでよりも形になっており、特に対右のスラはかなり外角に集められているのがわかります。ただし、ボールになるスラを振ってもらえておらず、O-Swing%22.2%は彼の本来の力を考えると少し物足りないところ。
また、ストレートも対左ではアウトハイに集め有効に機能していますが、対右ではややバラついており被安打も全てストレートというのは気になりますね。
まぁ彼クラスになれば自滅さえしなければそうそう失点することはないと思うので、とにかくこれを維持、あわよくば改善してさらに相手に絶望感を与えるクローザーになってほしいです。
////////////////
…以上です。
交流戦は散々エースクラスをぶつけられたなかでまずまずの成績で終えられたと思いますが、その後4カード連続と苦境のライオンズ。
昨季の暗黒が脳裏をよぎる貧打がその原因なわけですが、そうなると先発陣は1点もやれないプレッシャーの中で投げざるをえず疲弊は必至、必然的にリリーフ陣の登板機会も増えると思います。
が、早速勝ちパ入りも見えたラミレス投手が離脱と厳しい状況が続きますが、これを乗り切るには甲斐野投手の復調等現有戦力が力を発揮するとともに、黒田投手・羽田投手ら若手の一本立ちも求められます。個人的には今季の黒田投手には注目しているので、ぜひ来月の今頃にべた褒めする記事を書けていると嬉しいですね。
次回は同じように8月初旬に7月分をお送りする予定です。ご一読いただきありがとうございました!
それではまた…。
【2025年5月】マンスリー・リリーバーズ・レポート
どうも、LDLです。
レギュラーシーズンの月次更新は、昨年から始めたマンスリー・リリーバーズ・レポートになります。Xで試合後に不定期で投稿している、先発投手の投球データのリリーフ版になります。文字数制限がないので、寸評も気持ち多めです!
今回取り上げる投手はこちら。
5月に5イニング以上投げたリリーバーを対象として、背番号順にご紹介していきます。
それでは早速いってみましょう。
佐藤 隼輔
【成績】
6.2回 被安打8 奪三振2 与四球5 防御率5.40 K/BB0.40 WHIP1.95
0勝 0敗 1H 0S
【投球内容】

【寸評】
開幕からの不調は5月になっても脱出できず。
全く空振りの取れなかったストレートがほんの少し上向き、対右の高めで空振りを誘ったり打ち取れたのは収穫ですが、それでも配球の7割を占める軸としては物足りないデキで、5つの与四球も全てストレートと制球もまだまだです。パワータイプのリリーバーながら、6.2回を投げてたった2奪三振というのも明らかに力不足。
さらにご覧の通り変化球もまったく低めに決まっておらず、これでは捕手もリードのしようがありません。左右の違いはありますが、悪いときの松本さんのような状態で、その彼が3軍調整をしているわけですから、何とかファームから代わりを務められる
リリーフ左腕を調達して再調整させたいところです。万全なら勝ちパも十分担える、必要な戦力ですからね。
…といってもこれはあくまで5月のお話。
この記事を書いている6/1の試合中にまさに登板機会がありましたが、Xでもご紹介したようにMAX154キロを叩き出し、フォームにも良い時と同じ傾向が発露しており復調の兆しが見えました。来月の記事ではベタ褒めできることを期待しております。
好リリーフのサトシュンさん、球速もMAX154と出てましたが、投げ終わり右脚が反動で跳ねてるのに注目。
— LDL (@ldl_bb) 2025年6月1日
以前ご紹介した通り、これは良いときに出ていた特徴です。ついに復活か!? https://t.co/IEbLUfekCz
田村 伊知郎
【成績】
7回 被安打10 奪三振4 与四球1 防御率5.14 K/BB4.00 WHIP1.57
0勝 0敗 0H 0S
【投球内容】

【寸評】
なんとか1軍に食らいついてはいるものの、まだ本領発揮とはいかず。
決め球のフォークは相変わらずキレが凄まじく(中央グラフ中の■部分が空振り)持ち味を発揮できてはいますが、ストレートの威力がもう一つで中途半端な高さにいったものを痛打されてしまっています。
チームメイトの平良さんが「ストレートは高めに」と仰っていますが、対右ではほとんど高めに行っていません。高低差をつけて決め球のフォークをより活かすためにも、もう少し高めを意識して投げてみても良いかもしれませんね。
甲斐野 央
【成績】
7回 被安打3 奪三振10 与四球3 防御率0.00 K/BB3.33 WHIP0.86
1勝 0敗 1HP 0S
【投球内容】

【寸評】
4月とはうって変わって圧巻の内容
決め球のフォークがキレッキレなうえにほぼ浮くことなく落とし切り、面白いように空振りを奪ってみせました。特に対右は素晴らしい内容で、上記のタムイチさんとは対照的にストレートは高めで見せ、変化球はきっちり落とす見事な高低の攻めで抑えています。左打者からこれだけ三振を奪えるのも良いですね。
強いて改善点を挙げるなら対左で外角の無駄なボールが散見されることですが、元々速球がシュート気味の球質ですし、カウントを悪くすることはあっても痛打される球ではないのでOKでしょう。この内容を継続してほしいですね。
山田 陽翔
【成績】
8.1回 被安打4 奪三振8 与四球2 防御率1.08 K/BB4.00 WHIP0.72
1勝 1敗 3H 4HP
【投球内容】

【寸評】
4月に続いて素晴らしい内容で5月も終え、首脳陣の信頼もうなぎ登り。すっかり勝ちパの仲間入りした感があります。リリーフではチーム2位の8.1回を投げたというのも、信頼の証でしょう。
スピードはほどほどながら、キレを備えた豊富な球種を巧みに操りカチカチ内野陣にゴロを安定供給。加えてほぼイニングと同数の三振も奪ってみせ、非常にリスクの低い投球を続けてくれました。特に対右の内容が良く、平良さんが見せる「ストレートは高め、スラは左、シュートは右、落ち球は低め」という高度な投げ分けもある程度できていたように思います。
改善点があるとすれば対左で、球種の割合自体は4月と大きく差はないものの、実質的に2択に近く、5/31のオリ戦では狙われたのか外角の簡単でないシュートをフルスイングされスタンドに運ばれてしまいました。オーバースローから投じられる落差の大きいフォークは対左でも使えると思うので、6月は攻め手を増やし新境地を開拓できると良いですね。伸びしろ十分、目指せ新人王!
ウィンゲンター
【成績】
10回 被安打6 奪三振13 与四球2 防御率2.89 K/BB6.50 WHIP0.86
0勝 2敗 6H 0S
【投球内容】

【寸評】
4月に続いて圧巻の内容。
空振りの多さもさることながら、その圧倒的な切れ味でボール球を4割以上振らせ、左右問わずO-Swing%がZone%を上回るという珍しいデータとなりました。ヒットを打たれるリスクの高いストライクゾーンに投げずともカウントを稼げるわけですから、ある意味最も安全な投球ともいえます。
めぐり合わせが悪いのか、少ない被安打が連打となり、自身の四球や暴投等も重なって失点・敗戦するケースもありましたが、このボールがあるうちは自滅以外で大崩れすることはないでしょう。
唯一気になるとすればリリーフでチーム最多の10回を投げたという点で、彼の負担を軽減するためにも打線の援護や他のリリーフの台頭を期待したいですね。
E.ラミレス
【成績】
5回 被安打1 奪三振6 与四球1 防御率0.00 K/BB6.00 WHIP0.44
0勝 0敗 0H 0S
【投球内容】

【寸評】
登板機会は少なかったものの、限られたチャンスで圧倒的なパフォーマンスを披露。
メインの球種はストレートと落ち球の2択ですが、それぞれキレがありつつ甲斐野さんと同様にある程度高低に投げ分けて効果的に空振りを奪えています。O-Swing%が左右共に4割以上というのも、ウィンゲンターさんと一緒で頼もしいですね。各種指標も文句ナシです。
勝ちパに割って入ってみせた山田さんと同様に、このまま安定した投球を続けてより重要な場面を任される投手になってほしいですね。リリーフ最多の10回を投げたウィンゲンターさんの代役を時々でも務められれば理想です。
平良 海馬
【成績】
7回 被安打5 奪三振8 与四球3 防御率1.29 K/BB2.67 WHIP1.14
0勝 0敗 1H 5S
【投球内容】

【寸評】
トータルの内容はまずまずではありますが、彼の輝かしい実績とクローザーというポジションを考えるともう一つというところ。
これまでご紹介してきたように、彼の持ち味は4球種を駆使したゾーン上下左右の投げ分けなわけですが、被安打の多い対右ではその特徴があまり見られませんし、一時は「投げれば空振り」というくらいのキレを誇ったスプリットをあまり良いところに落とせていません。配球がスラ系に偏っているのも、もしかしたらそのあたりが影響しているのかもしれませんね。そして、球種が偏れば当然狙われるので被安打も増えてしまいます。
被安打0と抑えている対左も、高めを狙って投げているというよりはただ抜けただけのような球も散見される(結果そこで2四球)ので、そのあたりも改善ポイントですかね。
ストレートは数字ももう2~3キロは上げていきたいですが、それでなくとも走ってはいると思うので、上記2点をクリアできれば本来の安定感を取り戻してくれるでしょう。
水上 由伸
【成績】
5.2回 被安打7 奪三振3 与四球2 防御率0.00 K/BB1.50 WHIP1.59
0勝 0敗 0H 0S
【投球内容】

【寸評】
防御率こそ0.00と素晴らしいものの、内容はあまり芳しくなく。
彼の持ち味は満点のマウンド度胸を土台にしたスラ・シュートによる横の揺さぶりなわけですが、ご覧の通りほとんど内角を突けていません。そのせいか、外角でもしっかり踏み込まれて引っ張られているので、まだまだ本領発揮には程遠いでしょう。
対左はZone%6割超とゾーンで勝負できているのでまだ良いのですが、対右は4割を切っておりかつ外一辺倒に近いので打者も打ちやすいはず。画面で見ていてもスラのキレはまずまず良いと思いますし、事実空振りもしっかり奪えていますので、果敢にシュートで懐を突いて相乗効果を引き出したいところです。
////////////////
…以上です。
チームは「交流戦までは5割でOK」という鳥越コーチの予想を上回る好調ぶりではありますが、シーズンはまだまだ始まったばかり。
リリーフ陣は先発陣と比べるとまだまだ層が薄く、故障者が出たときに一気に瓦解しかねないので、ファーム調整中の羽田さんや黒田さんの台頭、支配下復帰内定報道の出ている佐々木健さんも復活にも期待したいところです。
次回は同じように7月初旬に6月分をお送りする予定です。ご一読いただきありがとうございました!
それではまた…。
【2025年3・4月】マンスリー・リリーバーズ・レポート
どうも、LDLです。
レギュラーシーズンの月次更新は、昨年から始めたマンスリー・リリーバーズ・レポートになります。Xで試合後に不定期で投稿している、先発投手の投球データのリリーフ版になります。文字数制限がないので、寸評も気持ち多めです!
今回取り上げる投手はこちら。
3・4月に5イニング以上投げたリリーバーを対象として、背番号順にご紹介していきます。
それでは早速いってみましょう。
佐藤 隼輔
【成績】
7.1回 被安打10 奪三振5 与四球5 防御率7.36 K/BB1.00 WHIP2.05
0勝 2敗 5H 0S
【投球内容】

【寸評】
成績が示す通りかなり厳しい滑り出しになってしまいました。
オープン戦の段階から生命線のストレートが走らずファンからも不安の声が漏れていましたが、開幕後は球速こそやや上向いたものの本来の威力には程遠く、見ての通り空振りを全く奪えず。
加えて対左が顕著ですが、ゾーンの高めや低めが全く突けずにベルト付近の高さを気持ちよく打たれてしまっているうえに、変化球も全く機能せず、被打率4割超と打たれるべくして打たれています。
左のリリーフは左を抑えてナンボ、という時代ではないですが、ただでさえ手薄なところでやはりそういった役割も求められるはずなので、せめてストレートの球威か制球のどちらか一方だけでも早急に改善したいですね。
甲斐野 央
【成績】
6.2回 被安打7 奪三振5 与四球4 防御率2.70 K/BB1.25 WHIP1.65
1勝 1敗 2H 0S
【投球内容】

【寸評】
佐藤投手と同様にセットアッパーの一角として開幕を迎えましたが、こちらも主要スタッツがイマイチなことに加え短期間ながら離脱もありと、まだ本領発揮とはいかず。
スピードは平均155オーバーと十分すぎるほど出ていますが、やはりキレが足りないのか打ちごろの高さに入るとしっかり打たれてしまっています。
また、決め球フォークもトータルで見れば空振りは十分奪えてこそいるものの、対戦の多くを占める対右において低めのボール球で1度も三振を奪えていないどころか、スラも含め低めの良いところに投げても四球になっている点は気になるところ。
とはいえ前述の通りそこで空振りを奪えていないわけではないので、決めにいくところでしっかり腕を振り、奪三振率を上げていってほしいですね。
山田 陽翔
【成績】
7.2回 被安打7 奪三振4 与四球1 防御率0.00 K/BB4.00 WHIP1.04
0勝 0敗 2H 0S
【投球内容】

【寸評】
開幕前の下馬評は決して高いわけではなかったと思いますが、コツコツと着実に仕事をこなし、直近の試合ではリード時の接戦を任されるまでに信頼を得てみせました。
主要スタッツは見ての通り文句ナシに優秀ですし、奪三振率は平凡ながらゴロアウトが多くリスクの少ないピッチングができています。源田選手が離脱中であってもなおカチカチの内野陣も、このスタイルにマッチしていますね。
改善点を挙げるならこちらもやはりストレート。前出の2投手と異なりスタイル的にそこは軸にならないので急務というわけではないですが、ゾーンの高めや低めを突けずベルト付近を打たれているので、そこの制球を磨ければさらに安定感が増すはず。
羽田 慎之介
【成績】
6回 被安打8 奪三振6 与四球5 防御率2.17 K/BB1.20 WHIP2.17
0勝 0敗 2H 0S
【投球内容】

【寸評】
ここまでは奪三振と与四球が多い、良くも悪くも"らしさ"全開の内容。
左腕ながら平均153超の速球がフォーカスされがちですが、スライダーが秀逸で空振りが多い・被打率が低いだけでなくカウントも結構取れています。
一方でストレートは右打者によく打たれており、長身から繰り出されるクロスファイアがこれだけ打たれるのはやや気になるところ。質に何らかの問題があるのかもしれません。
ただ、彼の場合そこの改善というよりはまずは1にも2にも制球の改善が急務です。いかに投げた瞬間ボールというクソボールを減らし、カウントを優位に進められるようにできるか、ですね。
ウィンゲンター
【成績】
10回 被安打4 奪三振15 与四球3 防御率0.90 K/BB5.00 WHIP0.70
0勝 1敗 7H 0S
【投球内容】

【寸評】
あまりにも圧倒的なスタッツ。
軸となるストレートとスライダーが左右関係なく猛威を振るい、Zone%は5割以下ながらO-Swing%が3割強と圧倒的なキレでボール球を振らせまくってます。特に対右のアウトローがエグくて、画面では投げた瞬間ボールみたいな球ですら振らせてしまう場面もチラホラ。
その一方で、この手の投手にありがちなノーコンからの自滅は今のところ目立つこともなく、与四球は投球回の1/3以下と十分に許容できる水準なのも良いですね。
ただ、與座投手の今季初勝利をフイにするきっかけとなったとんでもない暴投をはじめ、まだ制球に全幅の信頼を置けるまでには至っていないので、そこをどうにか減らして無敵のセットアッパーとして君臨してほしいですね。
5月も同様の内容を継続できたら、球団は早々にスマホを取り上げてください笑
黒木 優太
【成績】
5.1回 被安打6 奪三振2 与四球3 防御率10.13 K/BB0.67 WHIP1.69
1勝 0敗 1H 0S
【投球内容】

【寸評】
オープン戦の内容がとても良く、支配下返り咲きから一気に勝ちパ入りまで期待されましたが、応えることができずあえなくファーム再調整に。
対右は良いのですが被打率.385の対左が結果・内容ともに悪く、ストレートの抜け球が目立つうえに変化球含め全く空振りが奪えずと攻め手に欠いている状況。
絶対的な決め球がないのであればやはりストレートを走らせてカウントを取ることで相対的に良いボールに見せるしかないので、ファームでそこが改善できるか注目です。
E.ラミレス
【成績】
9回 被安打8 奪三振8 与四球5 防御率2.00 K/BB1.60 WHIP1.44
0勝 0敗 1H 0S
【投球内容】

セットアッパー候補として加入した助っ人ですが、今のところ便利屋ポジションでスタート。
パワーピッチャーかと思いきやスプリットとカーブが強力で、右投手ながら対左では低めに安定して落としきることでO-Swingは34.8%と高水準。ボール球を振らせるのが一番安全なわけですから、この数値は頼もしいですね。
一方で肝心のストレートがややイマイチで、対右では抜け球も目立ち左右ともに4割がボールになってしまってはカウント優位に進められず、9回で与四球5では勝ちパを任せるにはやや不安が残ります。
前出の投手らと同様、ベルト付近の高さを打たれているので、成績アップのためにはまずはストレートの制球向上が急務ですね。
平良 海馬
【成績】
10.1回 被安打10 奪三振10 与四球5 防御率2.61 K/BB2.00 WHIP1.45
0勝 1敗 2H 6S
【投球内容】

【寸評】
これまでの圧倒的な実績を考えれば、セーブ失敗もありやや不安定なスタートという印象。
後ろに再転向したこともあり、ストレートの球速はもう少し欲しいところではありますが、どの球種でもしっかり空振りは取れておりキレ自体に問題はないかと思います。
では何が原因かというと、5四球という制球力の低下、さらに細かく言えば彼の特長としてこれまでご紹介してきたゾーン上下左右の投げ分け、すなわち「ストレートは高め、スラは左、ツーシームは右、フォークは低め」が今のところ昨季ほどキレイにはできていないことで、真ん中付近の甘く入ったところをしっかり仕留められているという印象です。
各種計測機器も使いこなしてコンディショニングには定評のある平良投手ですから、ここはしっかり微調整してきてくれると思いますので、5月の反抗に期待ですね。
…以上です。
先発陣は盤石で、得点力も暗黒すぎた昨季と比べれば好材料が多く徐々に上向き、4月を貯金で終えるなど今のところ前途洋々な我らがライオンズ。
一方でリリーフ陣は防御率が示す通りまだまだ層が厚いとは言い難いので、先発陣がへばってくる夏場には「リリーフのおかげで勝てた!」という試合を増やせるよう、いまのうちに課題を潰しておけると良いですね。
次回は同じように6月初旬に5月分をお送りする予定です。ご一読いただきありがとうございました!
それではまた…。
【2025年版】埼玉西武ライオンズ・プレシーズンざっくりデータ(投手編)
ご無沙汰しております、LDLです。
お仕事が忙しすぎてブログを久しく更新できていませんでしたが、開幕前くらい書かないと!ということでタイトル通りプレシーズンゲーム(3/27までの練習試合・宮崎・春季教育・ファーム公式戦・オープン戦)のざっくりデータに一言所感も添えてまるっとお送りします。
本日3/27に開幕1軍のメンバーが発表されましたが、このデータも眺めて「あの選手はどこが評価されたのか」「漏れてしまった選手はどこに課題があるのか」「これから伸びてきそうな選手は誰か」など、ほんの少しでも何かしら発見があれば嬉しいです。
それでは早速いってみましょう。
※背番号順
※投球数が極端に少ない選手は除外
- 11.上田大河
- 12.渡邉 勇太朗
- 13.髙橋 光成
- 15.與座 海人
- 16.隅田 知一郎
- 19.佐藤 隼輔
- 20.田村 伊知郎
- 23.糸川 亮太
- 25.平井 克典
- 34.甲斐野 央
- 36.山田 陽翔
- 43.羽田 慎之介
- 45.ウィンゲンター
- 47.杉山 遙希
- 48.今井 達也
- 53.篠原 響
- 54.黒木優太
- 56.ラミレス
- 57.黒田 将矢
- 58.中村 祐太
- 61.平良 海馬
- 69.水上 由伸
- 70.豆田 泰志
- 71.菅井 信也
- 112.大曲 錬
- 114.上間 永遠
- 127.森脇 亮介
- 129.川下 将勲
- おわりに
11.上田大河

見ての通りかなり登板機会がありましたが、開幕1軍はならず。
豊富な球種がありどれも空振りを奪うキレを備え、どの数字もまずまずながらやや決め手に欠け、フライが多めで2発被弾しているのもマイナスに働いたでしょうか。
映像を見ても決め球やカウント球両方で使っていたカーブが良く、そこは主力と差別化できるポイントなので、さらに磨いていきたいところ。
12.渡邉 勇太朗

期待に応え開幕ローテを奪取。
軸となるストレートがキレ・球威ともにスケールアップしつつ多彩な球種で空振りも奪い、左右変わらずゾーンで勝負しつつ(Zone%:6割弱)ボール球を振らせることもできています(O-Swing%:3割弱)
納得のローテ抜擢ですが、あとはいかにこれを維持できるか、ですね。
13.髙橋 光成

リベンジに燃える大黒柱も見事開幕ローテに抜擢。
OP戦では13回で防御率0.69にWHIP0.54と抜群の安定感を見せつけてくれました。
ただし運に左右されず安定した成績を残すのに必要な奪三振が少なく、分布図からしても球威で押し切っている印象も否めず、打者の目が慣れてきたときにどうなるかはやや不安が残ります。対左でフライが多いのも怖い。
杞憂であればよいのですが…。
15.與座 海人

こちらもリベンジに燃える右腕で、開幕1軍にはいませんが、プレシーズンの好投が評価され2カード目で起用される見通し。
対右は本格派右腕と見紛うほどに空振りをとりまくり、ボール球も高い確率で振られるなど一切心配なし。
天敵の左にはボールを縦横無尽に散らして対応していますが、やはり右ほど圧倒的な内容ではないので、ここをどう抑え込むかがポイントですね。ただ与四球はわずか1と制球は安定しており、対左でも三振は奪えているので問題ないでしょう!
16.隅田 知一郎

こちらも恐らく2カード目での登録・先発が予想されます。
キレを増した直球を軸に、対左は昨季手応えのあったであろうカーブ、対右は宝刀の落ち球は健在です。
ただ問キレタイプとはいえリスクの高いフライアウトが多くすでに2発被弾しているのが気がかりなので、大胆さは残しつつも一発だけは細心の注意を払って投げていってほしいですね。
19.佐藤 隼輔

左のリリーフ一番手として確固たる地位を築いた左腕は、今季も開幕1軍をゲット。
自慢の直球のスピードがやや出ていないという声もありますが、平均ではこの時期としては特に問題ない140台後半は出ており、恐らくぱっと見で違いがわかりにくいツーシームを織り交ぜているがゆえにそう見えているだけかもしれません。
ただ好調か?と言われると怪しいので、早く150越えをバンバン記録する快投を見せてほしいところ。
20.田村 伊知郎

ファームで開幕を迎え早くも3試合に登板。見ての通り低めへの制球力が抜群ですが、そのわりに対右において宝刀・フォークで空振りゼロというあたりまだ本調子ではなさそうです。
開幕1軍は逃すも、不屈の闘志で這い上がってきてくれるでしょう。
23.糸川 亮太

こちらも開幕はファームでローテPとしてスタート。
まだ2試合ながらWHIP0.97と安定感があり、特に対右ではインハイに直球、アウトローに変化球を集めるお手本のような対角線の攻めを見せており、内容は良いと思います。
1軍先発陣の壁は厚いですが、この調子を維持すれば必ず声はかかるでしょう。
25.平井 克典

宝刀・スライダーのキレは健在ですが、ストレートが140そこそこではやや寂しいところ。
増田さんがユニを脱いだ今、投手陣のリーダーはやはり1軍に帯同しないといけません。待ってますよ!
34.甲斐野 央

OP戦では防御率5.40と本調子とはいきませんでしたが、スピードは十二分すぎるほど出ており、実績も買われ開幕1軍入り。
ただ、サンプルが少ないとはいえ平均154程度のストレートを持ちながらその球質ゆえか空振りは少なく、対左でこれだけ打たれているのはやや気になりますね。
スラも良いのでそれも織り交ぜつつ、得意のフォークで仕留めるパワーピッチを期待。
36.山田 陽翔

OP戦では与四球0をはじめ好成績を残したものの、開幕1軍はならず。
左右の揺さぶりというスタイルを確立し、相手の左右を問わず高い確率で空振りを奪うキレも見せるなど、着実に成長を遂げています。
欲を言えば(プレシーズンを含めているので簡単ではないでしょうが)対左でも内にしっかり突っ込めると良いですね。今季注目です。
43.羽田 慎之介

昨季ベールを脱いだ大型左腕は晴れて開幕1軍の切符を手に。
OP戦では計5回で無失点、被安打2の与四球2にイニングを上回る6奪三振と十分な好成績を残したので納得の抜擢ではありますが、あの高身長からMAX157を繰り出すわけですから、正直もう少し空振りが欲しいところではあります。
ただ彼の場合、四死球からの自滅さえしなければ確実に一定の成績は残すはずなので、とにかく安定してストライクを投げる術を身に付けてほしいですね。そうすれば結果は自ずとついてくるはず。
45.ウィンゲンター

プレシーズンでは前評判通り、圧倒的なボールで打者をキリキリ舞いに。
平均速度155オーバーのストレートは、ストガイ配球にもかかわらず対左では右腕としては考えられないほど空振りを誘い、対右はキレ味抜群のスラをアウトローに集め内容も十分。
とはいえ制球だけは盤石とはいえませんが、自滅さえしなければタイトルも十分狙えるボールを持っています。セットアッパーは任せました!
47.杉山 遙希

昨季はルーキーとは思えないサクサク投球を披露し開幕1軍入りも狙えるポジションにいましたが、今季はファームスタートでまだ2試合とはいえ大乱調。
打たせてとるストライク先行の投球が鳴りを潜め、Zone%が50%ではタイプ的にやや物足りません。
とはいえまだまだ高卒2年目ですから、気長に見守っていきましょう。
48.今井 達也

説明不要の我らが開幕投手。
昨季よりさらに脱力したフォームながら球威は全く落ちず、安定感が増しました。
OP戦は7回で被安打わずか1と抜群で、Zone%は5割以下とゾーンで勝負はしていませんが、彼の場合ボール球でも簡単に振らせる圧倒的なキレを持っているので心配ないでしょう。
対右でゴロが多く圧倒できている点も、右の強打者の多い日ハムさん相手ならプラスの内容かと。初陣、頼みましたよ!
53.篠原 響

「2024ドラフトナンバーワンの掘り出し物」と言われる逸材は、高卒ながら早速ファームで先発に抜擢され、3回で6奪三振と大器の片鱗を見せました。
サンプルが少ないので内容どうこうはないですが、すでにストレートで空振りをガンガン取れてるのは素晴らしいですね。今季ファームで最もチェックすべき投手かもしれません。
54.黒木優太

戦力外から這い上がり、見事に支配下入りを達成。
ルーキーイヤーは威力抜群のストレートが魅力のパワーピッチャーでしたが、怪我を経て多彩なコマンドも手にして、見ての通りどの球種でも空振りを奪えるスタイルとなりました。
OP戦でも5回を投げ被安打1、与四球0と安定。まずは便利屋ポジションからでしょうが、勝ちパ昇格も十分狙える体勢は整ってます。捲土重来、楽しみにしてます。
56.ラミレス

期待の助っ人パワーピッチャーも無事開幕1軍入り。
ただ他の顔ぶれと比較すると全体的に数値や内容が怪しく、いきなり勝ちパで起用するのはやや勇気がいるでしょうか。
ただ、言うまでもなくまだサンプルが少ない状況なので、開幕して実戦を重ねていく中で上向いていくことを期待しています。
57.黒田 将矢

羽田さん・菅井さんとの高卒三羽烏の一角が晴れて1軍に殴り込み。
プレシーズンでは打ち込まれる場面もあり成績は振わずも、画面越しながらボールは一級品に見えましたし、いわゆる「投げっぷり」の良いフォームに安定感も増し、個人的にはかなり期待しています。
やはり外一辺倒はしんどいので、開幕後は果敢に内角も突く投球を。
58.中村 祐太

わりと順調にきていたかに見えましたが、OP戦で打ち込まれ開幕1軍はならず。
今に始まったことではないですが、やはりスピードも含め今一つ決め手に欠けるところがあるので、対左の決め球の確立や対右で内に食い込む球を身に付けるなどしてステップアップできるとよいかも?
61.平良 海馬

難攻不落の”海馬神”がブルペンに再臨。
プレシーズンではときどきあっさりランナーを出して「おや?」と感じることもありましたが、終わってみればさすがの内容・成績でした。
まだサンプルが少ないせいもあって彼ならではの"上下左右のキレイな投げ分け"は見えてませんが、まぁ彼なら心配いらないでしょう。
69.水上 由伸

かつての新人王もやや存在感が薄れつつありますが、サンプル少ながらも空振りが多く球はまだキレてます。
やはり彼は鋼鉄のハートで内角エグってナンボだと思うので、身の上である左右の揺さぶりにさらに磨きをかけて、セットアッパーの座に返り咲いてほしいですね。
70.豆田 泰志

代名詞の"豆直球"は対右で抜群の威力を見せていますが、如何せん高めに抜けすぎてカウントを悪くしてしまっているのが改善点でしょうか。
変化球は良い感じできているので、持ち味を殺さないレベルでもう少し手を出しそうなところに投げ込めれば多少変わってくるはず。
71.菅井 信也

開幕2カード目での先発が濃厚な若きプロスペクト左腕。
ファームではもうやることがなさげであとは1軍の壁をどう越えるかですが、ここまでの内容だと対左はボール球を見られており、対右ではゾーンに投げ込めていないといった課題がそれぞれありそうです。
前者はともかく後者は自身でどうにかできるところなので、公式戦では果敢にゾーンを攻めていってほしいですね。
112.大曲 錬

育成からのカムバックが待たれる右腕はファームからの船出。
サンプルは少ないながらストレートできっちり空振りを奪えており、三振もとれているのは好材料ですが、もう少しボール球を振らせたいのと、フライアウトが多くリスキーなところが気になりますね。
あとこのスタイルで1軍で活躍するのであれば、球速ももう少し戻したいところです。
114.上間 永遠

ファームでは早くも2試合に先発し、12回で与四球わずか1と安定した制球を披露。
Zone%は6割とゾーンに投げ込めておりそのうえでゴロアウトも多く、多彩な球種を駆使した"打たせてとる"投球は健在です。
たた支配下登録、すなわち1軍を意識するには、そういったスタイルとはいえもう少しボール球は振らせたいところでしょうか。
127.森脇 亮介

大病を乗り越えたその先は、支配下復帰を目指し奮闘中。
彼の場合、内容云々ではなくもはや投げているだけで「ありがとう」なんですが…直球は病み上がりと考えればまずまずのスピードで、決め球のフォークとともに空振りも取れているので順調にきていると思っていいでしょう。
Zone%がもうひとつなので、あとは必要なのは細かな制球と、「復活した自分なら打たれない!」という自信、でしょうか。
129.川下 将勲

育成枠の高卒2年目ながら、早くもファームで2試合に先発、防御率1.64と結果を残している注目の左腕。
ストレートは平均で140を下回り、ボール球もかなり多くデータ的には現状目を見張るものはありませんが、安打も凡打もほぼ引っ張りでゴロアウトが多く、オフスピードのボールでの三振も多いことからよほど「球が来ない」投手なのかも?映像がないのでわかりませんが…。
期待されているのは間違いないので、早く投げているところを見たい投手です。
おわりに
今回は以上です。いかがでしたでしょうか。
本当なら野手編もやりたかったのですが、それはまた来年ということで。
やや話は逸れますが、NPBがようやく本格的な公式データサイトを提供してくださるようなので、そのデキ次第では来年はこれも必要なくなってるかもしれませんが、こちらは引き続き西武に特化した情報をお届けできればなぁと思って細々とやっていきます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。